どうも、もてちん(@ MoteChiNvwvwvN)です。
生命保険、医療保険、がん保険と様々ありますが、一通り加入していますか?
独り身の時はさほど気にしない保険ですが、家を購入、家族が増えたなど一大イベントがあると、何かあった時のために入るべきではないかと自分から進んであれこれ加入してしまいます。
わたしもその一人で、マイホーム購入を機に生命保険、医療保険、がん保険と一通り加入しました。
元々夫婦そろってズボラな性格でどちらも家計簿をつけられない性格なのもあり、生命保険は積立型に加入しました。
その理由のひとつに、ライフプランの提示でイベント毎に積立分をいくら引き落として老後も安泰な流れを見せられたから。
はなっから人任せでした。
この人に任せておけば大丈夫だろうと。
その後、副業を考えるようになり投資や節約、ブログに出会うわけですが、その中のひとつに『医療保険は不要、生命保険は掛け捨てで。』というものを目にしました。
そこから更になぜ不要か、積立型ではいけない理由など調べるにつれ、自分の中でも「その通りだな」という考えになってきました。
まあ、実際に解約に至るまでに何回か担当ともお話をしたのですが、気持ちが揺らぐ揺らぐ。
中途半端な知識では言い包められる、ましてや無知なら余計です。
本当に不安な気持ちや万が一を武器に攻撃されると心が揺らぎますね。
なぜ保険に入るのか?
なぜ保険に入るのかについては、マイホームと家族を持っている人だったらわかると思いますが、万が一自分に何かあった時に残された家族に苦労をかけまいという気持ちからです。
これがなによりでかいですよね。
自分一人だったら自己責任で解決しますが、家族には苦労してほしくないというのが当然かと思います。
マイホームに関してはローンを組む際に、強制的に保険に入らされるので自分が死んだらローンはチャラになるので心配ないですが、その後の生活が心配です。
子どもがいれば教育費もかかってきますし、生活費だってバカになりません。
『保険』という名の通り、何かあった時のための保険をかけておくというのが普通だと思っていました。
それだけでひとまず安心は手に入りますからね。
保険を解約した理由
ではなぜ安心を捨ててまで保険を解約しようとしたのか。
医療保険を解約した理由
まずは医療保険について。
わたしは会社員なので、厚生年金保険に加入しています。
医療費が高額になった時は『高額医療制度』というものがあり、実質数万円の負担で残りは控除されます。
長期入院をして働けないとなった時も『傷病手当金』が支給されます。
最長で1年6ヶ月間支給されます。
この制度を知っているといないとでは医療保険に対する考え方もだいぶ変わってきます。
積立型生命保険を解約した理由
これについては、まず第一に手数料が高いということです。
保険と資産運用を兼ね備えた便利な保険ではありますが、わたしにとってはとても割高なものに感じてきていました。
しかも保険と資産運用の境目がわかりにくく、資産運用に回す分も変動するので運用にかかる正確な手数料を把握しにくい。
この保険は1年ほど加入していて積立額が12万円程度になっていました。
解約の際に、積立一時休止の手続きを取れば、今ある積立額から手数料を引いていくだけで保険を継続できるというお話を担当から聞きました。
「10年くらい継続できますか?」と聞いてみたところ、さすがにそんなには無理だという回答でした。
12万円を120ヶ月で割って年間の手数料は1,000円ですから、年率0.83%以上は確定しました。
「さすがに無理」ということはその年率にも程遠い数%の手数料なんでしょうね。
掛け捨ての生命保険にして残りは『つみたてNISA』にしようと心に決めました。
解約するまでの経緯
保険を解約するまでに担当と何度か話し合いをしました。
妻も一緒にお話を聞いていましたが、こっちの味方かと思いきや、いつの間にか2対1と孤立していました。
やはりあっちはプロですから、知識も敵いません。
話し合い1回目
まずは、保険が不要ではないかと疑問に思い出し、担当に伺うことに。
『高額医療制度』や『傷病手当金』があるからなんとかなるのではないかという話がメインでした。
それについても、「今後医療費自己負担額は上がっていく事は明確」、「健康保険制度が導入された当時は自己負担額0だったが、今後少子高齢化の影響で上がり続けるだろう」という話で、不足分を補う意味でも加入しておいた方がいい。
『高額医療制度』や『傷病手当金』だけで賄いきれない部分の補填として必要だという話でした。
確かに、入院が長引けば『傷病手当金』で給料分を少しでも補えたとしても、普段の家族の生活費に影響が及んできます。
『家族への負担』というフレーズはズルいですね。
家族を盾に取られたら、こっちも脆くなってしまいます。
しかも、自分で決断した結果が間違っていたとしたら、顔向けできません。
この時は知識不足もあり、意見を聞いて納得できなければ即解約と思っていましたが、いつの間にか妻があちら側に付いていました。
担当の言葉にほぼ同調し、2人に説得されるハメに。
家族のことなので強硬手段にでるわけにもいかず、進展なしで1回目の話し合いは終了。
「え?報酬でも貰ってんの?」というくらい担当の話への援護射撃が上手でした。わが妻ながら感心です。
話し合い2回目
2回目の話し合いのきっかけは妻の方からでした。
「貯金が全然増えない!」という一言から始まりました。
妻も額は少ないですが、生命保険、医療保険、がん保険と加入していたので、月々の支払額を伝えると「高すぎる」と。
年末調整の時に月々の支払いと年間の総額を伝えたはずでしたが、まさかここまで負担になるとは思っていなかったようで危機感を感じ始める様子。
貯金ができないという不安から妻の方から積極的に動こうとしてくれたので、今度はさすがにあちら側に回らないだろうなという期待を込めて再度話し合いを決行。
まずは、保障内容を減らして減額したいという意図を伝えます。
担当からは「今は子どもも小さく家も建ったばかりでお金のかかる時期。むしろこの時期に貯金できるような生活だとしたら切り詰めすぎていないか心配になる。」的な話をしていました。
実際、子ども2人まだ小さく出費は大きいし、一理あります。
談笑混じりの会話に妻がまたあちら側に傾いていたので、これはマズいと「妻の収入を考えると無理に生命保険を掛けなくても捻出できるだろう」という話題に持って行きました。
妻の生命保険に掛けている分を貯蓄に回し使わないようにして、いざという時に切り崩していった方が現実的ではないかと。
そして話はその方向で進み、「引き落とし口座を月々の支払い未満の入金の所に変更し引き落としがされない状態でしばらく様子を見てきちんと貯蓄できるのを確認してからでも遅くはない。」というところで落ち着きました。
妻の気が途中で変わるのも心配だったので、その方向でよしとしました。
加入中の生命保険は、加入後10年経たずに解約してしまうと今までの積立は返済されません。
最低でも10年は継続しないと払い戻しがないという保険だったので。
今思うと10年も縛りがある積立に対してデメリットが大きいと感じますが、当時は最低でも定年までは継続する気でいたので特に気にもしていませんでした。
無知とも怖いものです。
ちなみに私の方の保険については、「今の状況では貯まらないのが普通」という言葉によって妻の保険料見直しでどう変わるか様子を見てからという流れに。
今思えば問題の先延ばしですが、「妻と幼い子ども2人の将来の安心を考えれば保険を辞めるリスクより継続する方がより安心ではないか。」という考えも捨てきれずにいました。
小さな一歩ですが、2回目で進展はありました。
話し合い3回目
「やはり保険を見直したい!」と何度も思い話し合いの度に、自分の決断で万が一の時家族が苦労してしまうと考えてしまうと慎重にならざるをえなくなります。
そのたびに、ネットや書籍で保険が必要という意見や不要という意見について調べていました。
よりよいのは結局どっちなんだ?と。
ここまで悩んだのはマイホーム購入以来かもしれません。
家族の安全面を考えて高くても地震などに強い家にするか、将来の事を考えて耐震、免震に優れていなくても安い家にして貯蓄にゆとりをもたすか。
そういう意味では、家族にとってどちらがいいかの選択を迫られる保険も似ています。
3回目の話し合いを希望した理由は、何度保険の大事さを教えられても数日経つとまた迷いが、疑問が湧いてくるからです。
「やはり不要ではないか?」という考えに行き着いてしまうからです。
自分の中で答えは出ていた事に気付き、3回目の話し合いを希望する際には、あらかじめ解約希望と言っておきました。
そして、担当も決意が固いと感じたのかあっさりと申し出を受け入れてくれました。
3回目にして、お互いの意見を交わし続けた話し合いに決着がつきました。
解約後は責任重大
解約したからと言って全てが終わったわけではありません。
むしろここからが大変です。
浮いたお金を生活費の足しにしていては全く意味がありませんし、余計リスクが高くなるばかりです。
保険に掛けるはずだったお金をしっかり貯めて、いざ何かあった時はそこから捻出するようにしなければならないからです。
保険に入っていれば、毎月お金さえ払っていれば安心は買えます。
しかし、それは万が一に対するお金で、大体の人は保険に支払った分をペイすることなく済みます。
「何事もなくてよかったね。」と笑って済ませる事ができるなら、正直保険に入っていた方が安心できます。
わたしは、マイホームや教育費の他に老後資金まで貯める事が果たしてできるのかさえ不安でなりません。
だから、ムダな出費は極力避けたい。
万が一の事ばかり考えていたら、本当にキリがありません。
自分の許容できるリスクをしっかり把握して、将来必要になる資金を貯めていきたいと感じています。
手厚い保障を捨てて自分達の手で乗り切っていこうと決意したからには、お金と自分の体の管理をしっかりしていかなくてはなりませんね。
考え方ひとつですが、金融リテラシーも上がって健康にも気をつかえるようになるというメリットも不要な保険解約にはあるんだなと解約して身に沁みました。
継続か解約かを必死に悩んでいた時は、最適解を導き出さないと家族が路頭に迷うイメージしかなく苦しみましたが、解約してからはむしろ「ここからが腕の見せ所!」と言わんばかりに前向きな気持ちになれています。
今は責任感が心地いいです。
今も保険に悩んでいる人がいるでしょうが、こんな考え方もあるんだという一つの例として参考になればと思います。
家族が大事だからこそ真剣に悩んで自分の結論を出してください。
では。
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