トライオートETFが長期運用に向かない2つの欠点。暴落と保有ポジションに注意。

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トライオートETF

どうも、もてちん(@ MoteChiNvwvwvN)です。

 

インヴァスト証券のトライオートETF は利益率が高く自動売買なので、初心者にも運用できるシステムとして人気の投資です。

わたしも月利10%程度の利益を出しています。

これだけ利益があるとずっと続けたいと思うかもしれませんが、注意が必要です。

 

主に、

  • 大暴落によるロスカット
  • ポジション保有による金利

の2点が最大の問題です。

この問題があることから、トライオートETFは長期運用に向いていません。

 

 

 

大暴落によるロスカットは不可避

 

なぜ、トライオートETFの取引で大暴落を耐えることができないのかについて説明します。

 

レバレッジ5倍

 

大暴落を耐えられない理由として、トライオートETFのレバレッジ倍率にあります。

2017年2月6日以降にトライオートETFの口座開設をした人は、すべての銘柄でレバレッジ5倍での取引になります。

しかも、一番人気の銘柄『ナスダック100トリプル』は更に通常の3倍の値動きをするので単純に考えて15倍という事になります。

推奨証拠金より多めの金額で運用したとしても、リーマンショック級の大暴落が来たらロスカット回避はほぼ不可能に近いです。

 

 

大暴落の歴史

 

今年2018年でリーマンショックの大暴落から、ちょうど10年

10年という節目で不安に感じるのが『10年に一度の大暴落』です。

リーマンショック以前にも大暴落はほぼ10年単位で訪れました。

新しいものから並べていきます。

 

2008年9月  リーマンショック

2000年3月   ITバブル崩壊

1990年1月   日本バブル崩壊

1987年10月 ブラックマンデー

 

先のことは誰にもわかりませんが、今までの歴史から見ても大暴落はいつ起きてもおかしくないです。

大暴落時の対策を早いうちに決めておくことに越したことはないと思います。

 

 

大暴落への備え

 

長期運用の最大の利点は『複利』にあります。

20~30年を目安に長期で運用するからには複利効果を得ながら運用したいところ。

しかし、トライオートETFの特性から長期複利運用がほぼ不可能。

だとしたら、やることはひとつ。

それは、こまめな出金です。

複利運用目当てで利益をそのまま証拠金として口座に入れたままにしておくと、万が一大暴落が起きた際に利益ごとロスカットされてしまいます。

こまめな出金をしないで複利運用をした場合を想定して計算しましたが、結果は入金分マイナスでした。

詳しくはトライオートETFで複利運用は不可能?利益を出金して大暴落に備えよう。の記事でシミュレーションしています。

 

トライオートETFで複利運用は不可能?利益を出金して大暴落に備えよう。
どうも、もてちん(@ MoteChiNvwvwvN)です。 インヴァスト証券のトライオートETF。 利益率が高く、自動売買なので初心者でも簡単に取引ができると人気の投資です。 しかし、長い目で見ると複利に勝るものはないでしょう。 ...

 

その最悪な状況を回避するために、利益をこまめに出金しておくことをおすすめします。

ただし、出金の際の注意点として保有銘柄の推奨証拠金の確認をすること。

推奨証拠金は変動するので購入時と同じとは限らないからです。

出金したことによって推奨証拠金を下回ってしまい、規模の小さい暴落でロスカットしてしまっては元も子もありません。

諦めてロスカットされるのは大暴落のみ。

他の暴落は耐えて運用継続できるくらいの証拠金を口座に確保しておきましょう。

わたしは、推奨証拠金の1.5倍程度を目安に運用しています。

 

 

 

保有ポジションの金利に注意

 

トライオートETFが長期運用に向かないもうひとつの理由が、金利にあります。

金利については普段はあまり気にしていない人もいるかもしれません。

わたしが知らないだけかもしれませんが、2018年9月現在スマホアプリでは金利の確認ができないので余計目につきにくいです。

しかし、ポジションが長期に渡って決済されないと金利がどんどんと積み重なっていきます。

ETFは上昇相場を想定しているので、ずっと停滞というのも考えにくいですが、暴落が起きたらどうでしょう。

大きく下がった相場が元の値幅に回復するまで時間がかかるかもしれません。

その間の金利が発生し続けてしまいます。

 

下の画像はわたしのPCの取引ページになります。

赤で囲った部分で金利を確認することができますが、問題はその額です。

 

一番上のライジング(2)は取引開始してから20日程度しか経っていないにもかかわらず、金利額が366.9円もかかっています。

金利調整額も変動するのでこのデータだけで年間の金利がいくらかかるかはわかりませんが、保有ポジションもこまめに約定しているにもかかわらずこの金利です。

単純に運用期間の20日間を割って年間費用を換算すると、大体7,000円ほどかかってきます。

本当はもう少し複雑でしょうが、あくまで目安としての金利が年間7,000円です。

そう考えると、一番上のライジング(2)だけでこの金利だと長期運用したとして、複利効果を得る以前に金利でマイナスという事にもなりかねません。

短期運用と割り切っていくしかなさそうですね。

 

 

取引にかかる手数料は?

 

運用する上で手数料をしっかり把握しておきましょう。

ほとんどが手数料無料になっているので、インヴァスト証券側の収入源はやはり金利がメインになっていると考えられます。

  • 売買手数料無料
  • 振込手数料無料(即時入金サービス利用時)
  • 出金手数料無料
  • 口座開設・管理費無料
  • 金利調整額(0.9%+LIBOR)

 

金利調整額の計算方法→【公式】金利調整額計算方法

 

金利調整額以外の手数料は無料なので、金利だけ注意していればよさそうです。

 

 

短期運用としては優秀

 

トライオートETFは残念ながら長期運用に向かないという結果になりましたが、実績からして短期運用としては優秀です。

パフォーマンス的に月利10%の期待値があることから、人気があるのもまた事実。

短期運用と割り切って、利益を出金しつつ運用する分には優秀な投資先です。

しかし、忘れてはいけないのがトライオートETFの投資はハイリスクハイリターンであること。

わたしも少し前まで約定の嵐で利益が出て浮かれていましたが、現在は含み損が利益を上回っている状態です。

トライオートETFに興味があって始めようとしている人は、月利10%という利益だけでなくハイリスクハイリターンであることも忘れずに。

余剰資金からスタートしましょう。

 

口座開設はこちらトライオートETF

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